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硝子体内注射(抗VEGF療法)

4_5.抗VEGF治療当院では抗VEGF薬の硝子体内注射を行っております。
加齢黄斑変性や糖尿病網膜症などの眼疾患は脈絡膜新生血管や黄斑部のむくみのために視力低下をきたします。脈絡膜新生血管の発生には血管内皮増殖因子(vascular endothelial growth factor : VEGF)が関与しており、このVEGFの働きを阻害するために抗VEGF薬を硝子体内に注射する治療です。VEGFの働きを抑制する薬剤を眼内に注射することで、脈絡膜新生血管を退縮させたり、血管成分の漏れを抑制しむくみを軽減させたりする効果があります。点眼薬や内服薬に比べて効果の高い治療法ですが、注射後しばらく経過すると再度、新生血管の増殖が認められたり、血管成分の漏れが出現したりするので、定期的な受診が必要です。また注射部位から感染を起こすリスクもわずかにあるため、注射前後の抗菌薬の点眼や受診が必要です。
日本眼科医会 www.gankaikai.or.jpより抜粋

対象となる疾患

など

当院で使用している抗VEGF薬

商品名
一般名
ルセンティス
ラニビズマブ
アイリーア
アフリベルセプト
ベオビュ
ヴロルシズマブ
バビースモ
ファシリマブ
販売開始年 2009年 2012年 2020年 2022年
適応疾患 加齢黄斑変性
網膜静脈閉塞症 黄斑浮腫
病的近視における脈絡膜新生血管
糖尿病黄斑症
加齢黄斑変性
網膜静脈閉塞症 黄斑浮腫
病的近視における脈絡膜新生血管
糖尿病黄斑症
血管新生緑内障
加齢黄斑変性
糖尿病黄斑症
加齢黄斑変性
糖尿病黄斑症
網膜静脈閉塞症 黄斑浮腫
製造会社 ノバルティス バイエル ノバスティス 中外製薬
阻害する因子 VEGF-A VEGF-A,
VEGF-B,
PIGF
VEGF-A VEGF-A,Ang2

硝子体内注射の流れ

1眼科受診

視力検査等の精密検査を行い、診察時に現在の状態について詳しく説明いたします。
病状により治療方針を決めていきます。

2注射3日前

抗菌点眼薬の使用を開始していただきます。

3注射当日

4_6_7.抗VEGF治療検査後散瞳薬を点眼し、眼の状態を診察します。眼の周りの消毒後、点眼麻酔後に注射を行います。所要時間は約10分です。
日本眼科医会 www.gankaikai.or.jpより抜粋

4注射翌日

外来にて検査、診察を行います。抗菌点眼薬は注射後3日間続けていただきます。

注射後の注意点

  • 注射後眼のかすみや飛蚊症が生じることありますが、時間経過とともに自然に消失します。
  • 注射当日は、車・バイク・自転車の運転はできません。
  • 注射当日は洗顔・洗髪はできません。あらかじめご了承ください。
  • 注射翌日以降のお仕事、軽い運動は可能です。

その他ご不明な点があればご相談ください。

硝子体内注射の費用

  費用
1割負担 約18,000円
3割負担 約55,000円

※薬剤により若干異なります。詳しくは予約時にご説明いたします。