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黄斑円孔

黄斑円孔とは

黄斑円孔とは網膜の中心部である黄斑部に穴があく病気です。はっきりとした原因は不明ですが、加齢に伴いゼリー状の組織である硝子体が生理的な変化を起こすことで、網膜が引っ張られ網膜の中心部に穴があくとされています。黄斑部は物を見る重要な部分なので、黄斑部に約1mm程度の穴があくだけで、大幅な視力低下をきたします。近視に伴うものや、外傷性のものもありますが、ほとんどが特発性の(原因が特定できない)ものです。

黄斑円孔の症状

黄斑円孔の検査

  • 視力検査、眼底検査
  • アムスラー検査(変視症の検査)
  • 光干渉断層計(網膜の層構造を断面的に観察する検査です)

黄斑円孔

黄斑円孔の治療 

診断後なるべく早い段階での硝子体手術が必要となります。白内障手術を同時に行うことがほとんどです。手術終了時に眼の中にガスを注入します。手術後はうつ伏せなどの体位制限が必要となります。

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黄斑円孔の術後

手術後(黄斑円孔が閉鎖した後)、視力や変視症は数か月かけて改善しますが、完全にゆがみが消えることがない場合が多いです。黄斑円孔を生じてから時間が経っていたり、穴が大きかったり、強度近視に伴う黄斑円孔は視力予後が不良な場合もあります。